【静寂】から【増進】へ。【生きがい】
欲望に反応しないように修行していくと、生きるのが楽になります。
が。
全ての欲望を否定すると、生きていけません。それが「静寂(じょうじゃく)」(穏やかにする)から「増進(ぞうしん)」へのお話です。
よく、「食欲増進」や「健康増進」と気軽に「増進」という言葉を使います。なくなったものに、あるいはやせ細ったものに、活力を与えてたくましくしていこうということで、これも大変です。
精進や修行をどこかで始めた人はまず、己の多すぎる欲望を抑えるというか「欲望に反応しない」修行を始めます。そしてそれがある段階まで行くと、食欲もほぼなくなり、やせ細っている自分に気がつきます。
どういうことかと言うと。
さまざまな執着を捨てていく過程で「生への執着も捨てかけてしまっている」状態です。簡単に言えば、「もうこの世に生きてる理由もないしどーでもいいや。執着捨てられたし」と、
執着を捨てすぎた結果、生きる理由・欲望も見失ってしまっている人です。結構よく見かけます。
まず……「食欲」を復活させませんか? おいしい物を沢山食べませんか? やりたいことを見失っているなら探してみませんか?
「己の悟り」や「利他行為」が重要なことだとして、それらを実行するためには「生き抜くこと」が大事です。
あなたが生きているのは、何かすることがあるからでは? その可能性は充分にあります。
生きがいを見つけられたら一番良いかもしれません。