ゆいなの健康ライフハック

QOL(クオリティー・オブ・ライフ)を上げましょう♪

弘法大師(空海)と「お不動さん」

日本の密教と言えば弘法大師空海
筆者も幼少時に映画「空海を観に行きました。

映画の作中で空海が「私がまだ生かされているなら、この崖から
飛び降りても死なない筈である!」
と言って飛び降りるんですよ。
すると、崖の途中に生えている木に引っかかって助かり、

「私はまだ生かされている! なさねばならぬことがあるのだ!」

f:id:yuinaminato:20180904042900j:plain
夜明けの悟り。

と悟るんですが、あれは天命を悟ったシーンだったんでしょう。
印象的でした。

密教の「仏」と言えば、如来と菩薩と明王ですが、空海如来でもなく
菩薩でもなく、「お不動さん」と呼ばれることが多いです。

不動明王は「炎」を司るとか「力を行使する」仏という少し怖いイメージが
あります。空海がそのお不動さんと呼ばれる理由とは。
「行使する」は「実践する」でもあります。

弘法大師空海の実績は多岐に及びます。日本に密教を伝え真言宗と名付けて広める、
学校を作る、等々。
しかし空海の生まれ故郷四国の人々にとって最も有名なのは、やはり師の行った
大規模な治水事業でしょう。

空海は四国の香川県の辺りの出身と言われています。
その辺は川の氾濫が多かったので、あちこちに貯水池を作って水量を制御して
洪水の頻度をぐっと下げたんです。

これは密教で言う「利他の実践」です。
「宗教をしている」と言う人は多いですが、空海ほど利他の実践、つまり
実際に人を助ける行いをした宗教者はあまりいないのではないでしょうか。

空海がこれほど「実践」(人助け)をしたがゆえに、イメージが不動明王
かさなり、「お不動さん」と呼ばれるに至っているのなら納得です。

と言っても、現在「お不動さん」という呼び方をしているのはかなり高齢の方なので、
「お不動さん」の由来を訊く機会もないです。

訊く機会はないものの、あれほど人助けの実践をした人を不動明王に例えて呼ぶのは
なかなか洒落てて粋だなと、年配の方に尊敬の念を抱くのでした。(^_^)